ごはんの種は蜜の味

二進も三進もいかないアラサーなオタク女の日々

同人書店って昔は憧れだったんだなぁ

インテに行ってきた。一応サークル側だ。

毎回思うのだけど、もうちょっと搬入荷物を減らしたい。何故なら、搬出時の段ボールが重くて筋肉が絶叫するレベルで痛くなる。ヒント:運動不足

とは言え、今回は搬出列が殆どなかったため、かなり楽だった。

 

久しぶりに、スペースに同人委託販売の営業さんがいらした。

弱小のため、滅多に書店の営業さんが来ることはない。こんな寒い中大変だなぁ…と思いつつ、名刺を頂戴したところ、私が同人を始めた頃に憧れていたお店だった。

 

もう二十年近く前のこと。当時の書店委託と現在の書店委託では、ハードルそのものが違う。今は売れた分だけの手数料(だいたい売上3割ぐらい)だけで預かってくれるし、審査も格段に通りやすい。

二十年近く前だと、書店に預けるのは大手さんだけ。他は相手にされない。あるいは、手数料以外に棚代(いわゆる固定の委託料)を支払って預かってもらうもので、トントンどころか赤字のサークルにとってはメリットがあまりなかった。

自家通販もまだまだ主流であったのも大きい。わざわざ、かなり高額なマージンを取られる書店委託よりも、どこかの同人情報誌に「通販しています」と投稿する方が実入りがあった。生身の声ももらえるし。

それが、個人情報の扱いが慎重になったこと、同人が市民権を得たこと、ウェブ通販のハードルが下がったことなど、様々な要因があって、今は自家通販は少なくなり(減ったと言うよりも匿名サービスや、boothのようなサイトが増えた)、発行部数が最少のサークルでも審査は通るようになった。

 

件の憧れのお店も、今では数ある同人委託店の一つだ。

だがかつては、よほどの大手でなければ預けないどころか、店からのお声がかかって初めて委託が可能であり、審査してくれと同人誌を送っても弱小では相手にされないとまで言われたところだ。

今は同人委託が一つの事業となっているらしく、他店に対抗すべく幅広くサークルを集めたいのだろう。

なんと言うか、時代が変わったなぁ……と、実感したのだが、生憎と委託できる本はなかったので丁重にお断りした。

 

確かに、ピンポイントで挨拶にきたのでなく、何百と言う数のサークルを廻っているとは思うが、それでも全体の何割かのうちであり、その中に私のサークルが入っているのは何故だ? と思ったのだが、なんてことはない。

そういや……サークル登録だけしていた気がする。

つまり、登録したくせに一冊も預けていないから、ピックアップされただけの話だ。

 

とりあえず、筋肉痛がやばい。